一部不通の肥薩線、8月31日から一部代行輸送…おれんじは29日夜再開へ

鉄道 企業動向

台風15号の影響により一部の区間で運転を見合わせている肥薩線では、8月31日から代行輸送が行われる。肥薩おれんじ鉄道は8月29日の夜から運行を再開する。

肥薩線は、熊本・宮崎・鹿児島3県の八代~人吉~吉松~隼人間124.2kmを結ぶ、JR九州の鉄道路線。台風15号の影響で土砂の流入などの被害が発生し、八代~吉松間86.8kmで運転を見合わせている。現在も復旧のめどはたっておらず、「運転再開にはしばらく期間を要する見込み」(JR九州)という。

普通列車は八代~吉松間で全ての列車が運休しており、同区間に乗り入れている『九州横断特急』は、別府~熊本間で折返し運行を行っている。熊本~人吉間の『くまがわ』『SL人吉』や人吉~吉松間の『いさぶろう』『しんぺい』は、全区間で運休している。

JR九州の発表によると、代行輸送は八代~人吉間のみマイクロバスで実施。途中駅は段・坂本・白石・一勝地・渡各駅のみ停車する。これ以外の駅は道路が整備され次第、停車する予定という。県境部の人吉~吉松間は引き続き代行輸送を行わない。

一方、熊本・鹿児島2県の八代~川内間116.9kmを結ぶ肥薩おれんじ鉄道線は、8月29日の夜から列車の運行を再開する。肥薩おれんじ鉄道の発表によると、29日は出水21時21分発の八代行きと、出水21時30分発の川内行きの上下各1本のみ運行。翌30日は上下線とも初発から通常運行を行う予定だ。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集