【ジャカルタモーターショー15】インドネシアから世界を目指す2輪ブランド、SOIB

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SOIBレーサー
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  • レーサーのカスタマイズモデル
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8月19日にジャカルタ市内の見本市会場、JIエキスポで開幕した「インドネシア・インターナショナル・モーターショー(IIMS)」では、「SOIB」という地元ブランドがブースを構え、2台の新モデルを公開した。

SOIBは『レーサー』、『アドベンチャー』いう2種の新型スポーツモデル、そして2台のカスタマイズモデルを公開。「レーサー」はクラシカルなロードスポーツ、「アドベンチャー」はデュアルパーパスという位置づけだが、この2台は同じ車体フレームとエンジンを持つ姉妹モデルとなっている。

「レーサー」と「アドベンチャー」は、フランスのMASHというブランドのモデルがベースになっている。実はSOIBは以前にも、他国の小メーカーの車種を販売していたことがある。しかし性能や品質が日本車に大きく劣るという評価を覆せず、販売低迷の末に事業を停止していた。今回のお披露目はブランドの再スタートの号砲というわけなのだ。

エンジンは単気筒の397.2cc。カタログでは油冷となっているがオイルクーラーは見当たらず、外観は空冷に見える。実はこのエンジンは中国の重慶にある新源モーターサイクル(ブランド名はSHINERAY)のもので、MASHが採用していたものをそのまま引き継いだもの。

フレームの造形はホンダがかつて販売していた『CB400SS』に似ている。なお「レーサー」をベースにしたカスタマイズモデルは限定販売を予定。こちらはカフェレーサー風、そしてストリートトラッカー風のスタイルが与えられている。

SOIBの母体は、世界各国のブランドを取り扱う南ジャカルタの2輪車販売店、ホビーモーター。今後は他社商品や、それをベースにした自社ブランド商品を売るだけではなく、2輪車メーカーとなるためにSOIBブランドを再開したのだとか。このためジャカルタ近郊に工場を建設し、すでにレーサーとアドベンチャーのコンプリートノックダウン生産を開始しているという。

部品をフランスから輸入して組み立てているわけだが、市場はインドネシア国内に限らない。すでに完成品をふたたびフランスへ輸出しているほか、これからはヨーロッパやアジアをはじめ世界各地域への輸出にも力を入れてゆく予定とのこと。

また今後は、ASEAN各国で市場の中心となっている100~250ccの小型モデルを自主開発してラインナップを増やす計画。インドネシア初の本格的な2輪車メーカーへと成長し、さらにはローカルブランドから世界的なブランドになることを目指しているという。

《古庄 速人》

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