フォルクスワーゲン(VW)グループジャパンは、7月31日付で庄司茂社長が退任する人事を決定したと発表した。
庄司氏は、伊藤忠商事出身で、2012年6月に独フォルクスワーゲンに入社し、同年8月にVWグループジャパンの社長・最高経営責任者に就任。国内で一般に浸透している「ワーゲン」の呼び名を使用して「ゴキゲン・ワーゲン」と銘打った広告・宣伝活動を展開するなど、独自の戦略を進めてきた。
しかし、国内販売が伸び悩み、2015年上半期(1-6月)の輸入車販売ではメルセデスベンツに16年ぶりににシェアトップの座を奪われた。
同社では、庄司氏本人の意向により、退任すると説明している。
後任には、同社のスヴェン・シュタイン副社長が当面、職務を引き継ぐ。シュタイン氏は2010年1月に同社の副社長に就任し、財務・管理担当役員となっている。
また、庄司氏は日本自動車輸入組合(JAIA)の理事長だったが、こちらも退任する見通しで、後任選びを本格化している模様。