富士重工業の高橋充取締役専務執行役員は7月31日に都内で開いた決算会見で、収益源の米国で利上げ観測が強まっていることについて「利上げによって、スバルの販売に影響するとは考えていない」との認識を示した。
高橋専務は「利上げの影響はそれぞれいろいろな形で出てくると思う。利上げをするということは販売金融面では、お客様にとってローン金利が上がるというのはマイナスの方向ではある」としながらも、「逆に利上げに踏み切るということは経済が力強いという証でもある」とも指摘。
その上で「ひとつひとつの事象としては(利上げによって)いろいろ影響はあるかと思うが、我々としては利上げによって、すぐスバルの販売に影響するとは考えていない」と述べた。
また米国新車市場については、年間で1700万台に達する可能性が強い、と展望。富士重は2015年度に米国で前年度比5%増の55万4000台の販売(連結ベース)を見込んでいる。