ホンダが7月31日に発表した2016年3月期の第1四半期(4-6月期)連結決算は、北米での販売好調やコストダウン効果などで営業利益は前年同期比16%増の2392億円となった。同期での増益は4年連続。
第1四半期の4輪車世界販売は5%増の114万7000台となった。日本は27%減の14万7000台と振るわなかったが、北米が11%増の49万7000台となるなど海外はおおむね好調だった。販売増に加え、コストダウン効果も営業損益段階で275億円の増減益要因となった。
最終利益は20%増の1860億円だった。通期予想は営業利益で6850億円(前期比2%増)などとしている通首時点の数値を据え置いた。会見した岩村哲夫副社長は、据え置きの理由について「為替影響などで業績は計画を上回るペースになっているが、今後の為替や品質関連費用など変動要因もある」と指摘した。