【ヤマハ イービーノ 発表】ガソリンと電動は適材適所で共存していく…EVは10km圏を想定

モーターサイクル 企業動向
7月29日都内、新型電動スクーター『E-Vino(イービーノ)』記者発表会
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原付1種扱いの電動スクーター『E-Vino(イービーノ)』を、8月20日に新発売するヤマハ。今後、スクーターなど小型シティコミューターを筆頭に、スポーツバイクも含め電動化がますます加速していくのだろうか?

また、同社では電動車のあり方をどう捉え、今後に向けてどのように考えているのか、SPV事業マーケティング部商品企画Grの千賀善明氏が明らかにした。

まず動力源についてだが、現在は内燃機関を中心に、それに対しハイブリッド、EV、燃料電池などいろいろな新技術が出てきているが、千賀氏は「これらが今後1つに集約するとは考えていません。それぞれが適材適所に沿って共存していくと思っています」と、いずれか1つを本命視しているわけではないという。

ただし、クリーンで燃料代が安い、振動やノイズがなくて発熱等もない、取扱いが容易という理由から「ますます支持されていくでしょう」と、今後さらに進化・拡大すると見込んでいる。

その一方で解決しなければならない課題として「電池と充電の進化」を挙げており、本格的な普及はそれからだという見方も。

そんななかで千賀氏は、現在の技術においての電動車は、低速での近距離移動に適していると考え「電動アシスト自転車は5kmくらい、電動バイクは10kmくらいの移動距離が適所。それを越えるとエンジン車の世界だと考えています」と、具体的な距離を示した。

つまり、今回発表された『E-Vino(イービーノ)』は、10km圏での移動を想定しているということで、もっと長い距離を走るツーリング向けモデルやスポーツバイクの電動市販化は、まだまだ先ということになる。

電動化の波で混沌としていく気配があるバイクのラインナップだが、ヤマハは“適材適所”で棲み分けを明確化し、これまで通りユーザーに確実で魅力的なものを提供していく。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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