【インフラ検査・維持管理展15】トンネル掃除に最適な風ほうき、電力・燃料は全く不要…西川鉄筋

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トンネルの内壁に付けるだけで見違えるようにきれいになる「風ほうき」
  • トンネルの内壁に付けるだけで見違えるようにきれいになる「風ほうき」
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富山県の中小企業、西川鉄筋は「インフラ検査・維持管理展」にトンネルを掃除する「風ほうき」を出展した。一見すると、60cmほどの単なる布のひもだが、それをトンネル内部の壁面に設置しただけで、驚くほどにきれいになるのだ。

風ほうきは、車がトンネルを通過する際に起こす風圧を利用して360度回転し、汚れを落とす仕組みで、電力や燃料を全く必要としない。文字通り、非常にエコな商品だ。おまけに、24時間、365日働き続け、5年間は取り替える必要はないという。

「たまたまダンプがタイヤのところに細いゴムチューブを垂らしていたので、不思議に思い、運転手に聞いたら、『こうするだけでホイール部分がきれいになる』との答えだったので、面白いと思い、トンネルの掃除に使えるのではないかと考えたわけです」と同社の関係者は製品化のきっかけについて話す。

もちろん製品化するまでにはさまざまな苦労があったそうだ。いろいろな布を試験し、その中から最適なものを選んだ。それが自動車用のシート生地で、布が揺れると自然とほこりが落ちたのだ。

また、窓に付けると、窓がきれいになるそうで、ホームセンターなどで売り出すことも検討しているという。価格は1本1000円だが、ホームセンターで販売する際には少し改良を加えて、先端を花リボンなどにして女性にウケるものを考えているそうだ。

《山田清志》

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