日産自動車の星野朝子専務執行役員は7月9日、子会社で主力工場の日産自動車九州(福岡県苅田町)で報道陣と懇談し、インフィニティブランドの国内での展開が白紙状態という見解を示した。
星野専務は「会社の方針として確実に決まっているものはなく、ゾンビのように時としてインフィニティを(日本で)どうするのかという議論が社内で沸き起こるが、やらないという決定もしていないし、基本的に真っ白」と述べた。
さらに「4月に国内営業担当として着任してから、もうすでにインフィニティをどうするのか提案しろという、お題を頂いている」と明かした上で、「まだ具体的なアイディアはないが、インフィニティを国内でどうするか詰めたい。その提案次第で(社内での)議題として乗るという状態」と説明した。
日産は2014年2月に全面改良した現行型『スカイライン』と、今年2月に一部改良した『フーガ』にインフィニティブランドを付けて日本国内で販売している。ただ米国や中国のようなインフィニティ専売店はつくらず、既存の日産の販売店で取り扱っている。