JR西日本は7月8日、梅小路蒸気機関車館(京都市下京区)の閉館記念イベントを実施すると発表した。7100形7105号「義経」の運行や蒸気機関車の「頭出し」などを行う。
梅小路蒸気機関車館は、日本の鉄道が開業100周年を迎えた1972年10月に開館。当時急速に数を減らしていた蒸気機関車を保存する施設として、梅小路機関区(当時)の扇形車庫と転車台を流用した。同館を拡張する形で整備される京都鉄道博物館(2016年春オープン予定)の工事に伴い、8月30日限りで閉館することが決まっている。
閉館イベントは7月18日から8月30日まで実施。まず特別展と写真展が7月18日から行われる。特別展では開館から43年間の歴史を振り返る内容とし、写真展は一般の人から募集した蒸気機関車館の写真を展示する。
「頭出し」は8月13日から30日まで実施。扇形車庫内で保存・展示している蒸気機関車を3mほど前に進め、先頭部のみ車庫の外に出して並べるもので、閉館前の頭出しはこれが最後になる。8月17日以降は閉館記念旗を取り付けた状態で頭出しを行う。このほか、同館で動態保存している蒸気機関車を使用して構内運転を行っている『SLスチーム号』も、8月13日から閉館記念のヘッドマークを取り付けて運行する。
8月17・18日は、『SLスチーム号』のけん引機を7100形7105号「義経」に変更して運転。8月22・23日も、『SLスチーム号』と「義経」の並走運転を実施する。閉館直前の8月28~30日は、静態保存機も含めて蒸気機関車を転車台に載せ、回転する様子を見学できるようにする。また、8月29・30日の『SLスチーム号』は10時15分から14時まで、15分ごとに計16便運行する。最終日の8月30日は、11時から11時30分まで閉館セレモニーが行われる予定だ。
このほか、閉館記念の「特別硬券」が8月13日から30日まで、一人1枚に限り配布される。