東レは、スエード調人工皮革 「ウルトラスエード」が、富士重工業のスポーツハッチバック『インプレッサスポーツ ハイブリッド』のシートに採用されたと発表した。
ウルトラスエードが国内で生産されるハイブリッド車(HV)に採用されるのは今回が初めて。
スエード調人工皮革のウルトラスエードは、1970年に東レが独自の超極細繊維の生産・加工技術をベースに開発した、天然スエードのような風合いを持つ先端素材。高い質感や機能性は、ファッションの世界をはじめインテリアや雑貨、産業用途など、様々な分野で高級素材として活用されている。
ウルトラスエードは、天然皮革に比べて暖房時に温まりやすく、冷房時に冷めやすいという特長があることから、シート温度の快適性に優れる。また、ウルトラスエードを使用したシートは、適度なグリップ性があるため、運転時に滑りにくい特長を持つ。
今回、採用されたウルトラスエードは、シルバーグレーの生地に細かい穴を開けたパンチング加工を施している。ウルトラスエードの上質な質感と、シルバーグレーの印象がインプレッサ・スポーツハイブリッドのコンセプトと合致したため、今回採用された。