【SUPER GT 第3戦】GT300クラスで GT-R が2戦連続ワンツー…星野一樹&高星明誠が勝利

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優勝した#3 GT-R。
  • 優勝した#3 GT-R。
  • GT300クラスの表彰式。
  • 優勝を飾った星野&高星の#3 GT-R。
  • #10 GT-Rが決勝2位に。
  • 決勝3位の#7 BMW Z4。
  • 写真先頭(左端)の#65 メルセデスSLSは決勝5位、直後の#11 SLSは4位となる。
  • 決勝6位の#61 スバルBRZ。
  • ポール発進から決勝は7位、#25 VivaC 86 MC。

21日に決勝レースが実施された、SUPER GT第3戦タイ大会。GT300クラスは前戦に続いての日産GT-R勢1-2位フィニッシュとなり、星野一樹&高星明誠(たかぼしみつのり)が優勝を飾った。星野はタイ大会2年連続優勝。

チャン国際サーキットでの2年目の戦いは、2台のGT-R、予選2位の#3 B-MAX NDDP GT-R(星野&高星/タイヤはヨコハマ=YH)と同3位の#10 GAINER TANAX GT-R(A.クート&富田竜一郎/ダンロップ=DL)が序盤のうちに1-2位態勢を確立する流れとなった。先頭に立った#3 GT-Rがレースをほぼ完全支配するかたちで勝利を飾り、前戦優勝の#10 GT-Rも2位の座を守って灼熱の一戦を終える。前戦に続くGT-R勢1-2位は順位を入れ替えての達成だった(GT500クラスとの日産GT-R勢ダブル優勝の達成も2戦連続)。

今季初優勝の星野は「シーズンオフから『今年のGT-Rは速い』と言い続けてきましたが、(雨絡みの)開幕戦はドタバタで終わったし、前回の富士もワンツーを飾ることはできたんですけど、自分たちは2位に終わっていました。なので、高星選手と一緒に『タイでは絶対に勝とう』と言ってきたんです。今はホッとしていますね」と喜びを語る。星野と#3 GT-Rにとっては昨年10月のタイ初開催時以来の勝利で、タイ戦は連覇というかたちにもなった。

高星はGT300クラス初優勝。「(優勝会見で同席するGT500の)日産の大先輩方と一緒に、こうして優勝会見に臨むことができ、嬉しいだけでなくとてもドキドキしています。リードが十分あったのは知っていましたが、ファイナルラップでは『絶対にクラッシュさせちゃいけないぞ』と、自分に言い聞かせながら走りました。チェッカーを受けた時、(ピットの)一樹さんが腕を突き出して『よっしゃ!』と言ってくれたのを見て、優勝したんだと実感できました」と、若手らしい初々しさで喜びを語る高星であった。

連勝ならず2位となった#10 GT-Rは、今回は千代勝正が欧州のブランパン耐久シリーズ参戦のために不在。前戦でサードドライバー役を務めた富田がクートと組んで走った。前戦は決勝不出走での表彰台登壇だった富田にとっては、今回が自分の力で直接手に入れた“1戦遅れの実質今季初表彰台”となっている。一方のクートはこれでドライバーズポイントランキングトップに浮上。それを1点差で星野&高星が追う形勢となっており、今季のGT300クラスはGT-R(GT3規定仕様車)勢が中心のタイトル争いとなりそうな気配だ。

ポール発進だった#25 VivaC 86 MC(土屋武士&松井孝允/YH)は、GT-R勢には先行されるも、前半は表彰台圏内を守る好走を見せていた。しかし後半、4位に下がった後に緊急ピットインしての再給油があるなどして最終的には7位。マザーシャシー使用車による初の表彰台ゲットは次戦以降に持ち越しとなっている。

決勝3位は#7 Studie BMW Z4(J.ミューラー&荒聖治/YH)。4~5位にはメルセデス勢が続き、4位は#11 GAINER TANAX SLS(平中克幸&B.ビルドハイム/DL)、5位に#65 LEON SLS(黒澤治樹&蒲生尚弥/YH)。6位には#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人&山内英輝/DL)が入った。なお、現地スポット参戦の#28 REITER GALLARDO(C.アサワヘム&T.エンゲ/ミシュラン=MI)は12位。

SUPER GT第4戦は再び国内に舞台を移し、第2戦同様、富士スピードウェイでの戦いとなる。公式予選は8月8日、決勝は同9日の予定となっており、全8戦の2015年シリーズはここから実質的に後半戦へと突入する。

なお、タイ大会の来季以降の開催について、シリーズ運営団体のGTAと現地サーキット(プロモーター)側とが「前向きに検討を進めている」との旨を発表しており、来季以降もチャン国際サーキットがSUPER GTのステージとなり続けることが濃厚になった。

《遠藤俊幸》

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