日本時間の13日22時にスタートが切られる第83回ルマン24時間耐久レース。今年から『GT‐R LM NISMO』で参戦する日産勢にとっては厳しい予選となってしまった。
予選前のフリー走行から細かなトラブルが発生したが、2日目にしっかり挽回しH・ティンクネル/M・クルム/A・バンコム組の22号車が3分36秒995で12番手。O・プラ/J・マーデンボロ/M・チルトン組の23号車が13番手、松田次生/M・シュルジッツスキー/L・オルドネスの21号車が15番手だった。
しかしポールポジションの18号車ポルシェ(3分16秒887)の110%タイムに3台とも届いておらず、予選後にグリッド降格のペナルティが決定。決勝はLMP2クラスの後方にあたる30・31・32番手からスタートとなる。
現行のLMP1では非常に珍しいFF方式を採用した日産勢。スタート前からいきなり厳しい展開となり、総合優勝争いという部分ではライバルを追いかけるのが難しい状況だが、1999年以来となるワークス体制でのルマン挑戦は始まったばかり。もちろん今年のレースで結果が出れば万々歳ではあるが、伝統の24時間レースはそれほど簡単に勝利を手にできるものではない。まずは24時間きっちり走り切れるからが彼らの最初の目標となるだろう。
トラブルやアクシデントがつきもののルマン24時間レースを、きっちり戦い抜くことができるか。日産陣営の新たな挑戦がいよいよ始まる。