石油・エネルギー業界、他社牽制力ランキング トップは出光興産…パテント・リザルト

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出光興産(イメージ)
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パテント・リザルトは、独自に分類した石油・エネルギー業界の企業を対象に、2014年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された件数を企業別に集計した「石油・エネルギー業界 他社牽制力ランキング2014」をまとめた。

この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになる。集計の結果、2014年に最も引用された企業は、出光興産の900件、次いで大阪ガスの718件、JX日鉱日石エネルギーの532件となった。

1位出光興産の最も引用された特許は、「酸化物半導体膜をチャンネル層に用いた電界効果型トランジスタ」に関する特許で、後発の特許16件の審査過程で拒絶理由として引用されている。2014年全体を通じて出光興産の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は半導体エネルギー研究所で、JX日鉱日石エネルギー、コニカミノルタと続いている。

2位大阪ガスの最も引用された特許のうち、現在も特許権が維持されているものは、「天候などの不確定要素を考慮しつつ電力料金の低減を図る負荷低減計画策定システム」に関する特許で、後発の特許6件の審査過程で拒絶理由として引用されている。2014年全体で、大阪ガスの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はパナソニックIPマネジメントで、東京ガス、東芝と続いている。

3位JX日鉱日石エネルギーの最も引用された特許は、「冷凍機油」や「光学積層体」、「エンジン油用潤滑油組成物」など計6件が、それぞれ後発の特許各4件の審査過程において拒絶理由として引用されている。2014年全体を通じて、JX日鉱日石エネルギーの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は出光興産で、トヨタ自動車、協同油脂と続いている。

《纐纈敏也@DAYS》

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