【INDYCAR 第7戦】佐藤琢磨が上位シボレー勢に切り込む好走…予選4位を獲得

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予選4位に食い込んだ#14 佐藤琢磨。
  • 予選4位に食い込んだ#14 佐藤琢磨。
  • ポールを獲得したのは#1 パワー。
  • ポールポジション獲得を喜ぶウィル・パワー。
  • 規定変更への対応で、ホンダ勢はロード/ストリート仕様のフロントウイング形状を変更した(写真は予選16位の#28 R.ハンターレイ)。
  • #3 カストロネベスが予選2位。
  • #2 モントーヤが予選3位。
  • インディ500に続く連勝を狙うモントーヤ。
  • #22 パジェノーは予選5位。

現地29日、インディカー・シリーズ第7戦の予選が米ミシガン州デトロイトのストリート特設コースで実施され、佐藤琢磨はホンダ勢最上位、シボレーエンジン搭載のチーム・ペンスキー陣営によるトップ4独占を阻止するかたちで4位に食い込んだ。

インディ500を終えた翌週は、今季唯一となるダブルヘッダー開催。デトロイトのベル・アイル・レースウェイでは現地30日に第7戦決勝、同31日に第8戦決勝が行なわれる予定で、早くもインディカー・シリーズは今季全16戦の折り返しを迎える。

今季からインディカーではエンジンマニュファクチャラーがエアロキット(空力パーツパッケージ)も各チームに供給しているが、このレースウイークからそれについての規定変更があった。接触時のパーツ飛散を軽減する狙いのフロントウイングへの変更要請がシリーズ側から通達されたらしく、ホンダによれば「今回と同じロード/ストリート開催だった第1~5戦とは異なる空力パッケージとマシンセッティングを行なう必要に迫られた」とのこと。だが、その影響の如何はさておき、第7戦デトロイトの予選においてもリザルトシートを見る限り、シボレー勢優位の今季戦況は変化していない。

予選結果はトップ8のうち7台をシボレー勢が占めるものだった。しかし、そのなかで孤軍奮闘の力走を見せたのが佐藤琢磨(#14 A.J.Foyt Racing/ホンダ)である。上位6人で競う予選最終セグメントの「ファスト6」にホンダ勢として唯一の進出を果たし、最終的に4位を獲得。これはチーム・ペンスキーによる1-2-3-4独占を阻止する格好にもなる健闘だった(ペンスキーは1-2-3-5)。

佐藤琢磨のコメント
「とても良い走りができ、予選ファイナルセグメントを戦うことができました。今季は開幕戦で一度トップ6入りしていましたが、今日こうして再びトップ6に入ることができて、とてもうれしかったですね。マシンのハンドリングが良かったです。特に予選第1セグメントでのマシンが素晴らしかった。ホンダ、HPD(Honda Performance Development=米国のホンダ開発本拠)がマシンを速くするべく努力を続けてきてくれているおかげです。そのうえ、自分たち(チーム)はレースに向けたマシンの準備も順調に進めることができています。土曜日に行なわれる今週最初のレースが楽しみです」

予選上位6人の順位は以下の通り。ポールポジションは昨年のシリーズチャンピオン、ウィル・パワーが獲得した。

1位 ウィル・パワー(#1 Team Penske/シボレー)
2位 エリオ・カストロネベス(#3 Team Penske/シボレー)
3位 ファン・パブロ・モントーヤ(#2 Team Penske/シボレー)
4位 佐藤琢磨(#14 A.J.Foyt Racing/ホンダ)
5位 シモン・パジェノー(#22 Team Penske/シボレー)
6位 セバスチャン・ブルデー(#11 KVSH Racing/シボレー)

ホンダともども今季は厳しい結果が続いていた琢磨だが、明日(現地30日)の第7戦決勝での快走、そして好結果を期待したい。

《遠藤俊幸》

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