【スーパーフォーミュラ 第2戦】石浦宏明が初ポールを獲得…可夢偉は予選4位

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#38 石浦宏明が初ポールを獲得した。
  • #38 石浦宏明が初ポールを獲得した。
  • 左から予選2位の野尻、ポールの石浦、3位の山本。
  • #8 可夢偉は予選4位。
  • コースインを待つ#8 可夢偉。
  • #16 山本は朝のフリー走行から、ピットロードエンドでのスタート練習を多めに実施している印象だった。
  • 開幕ウイナーの#2 ロッテラーは予選13位。
  • 08年以来ということになるSF岡山戦に全19台が臨む。
  • 予選2位となった#40 野尻のマシン(予選前日の模様)。
全日本選手権スーパーフォーミュラ(SF)の今季第2戦が岡山国際サーキットで開幕。23日はノックアウト方式の公式予選が行なわれ、石浦宏明がSFでの自身初ポールポジションを獲得した。小林可夢偉は4位。

岡山での国内トップフォーミュラシリーズの開催は2008年以来7年ぶりで、シリーズ名称がSFになってからは初めてである。予選日のコンディションは曇り、路面ドライ。ただでさえ接戦のところへきて1周が3.703kmと短いコースだけに、全19台参加の予選Q1は100分の1秒のケタで順位を争う熾烈な展開となった。15位以下ノックアウトだが、17位までは首位と1秒差圏内だったほどである。

14台から8台へと絞られるQ2では、ほぼ全車がアタックに入った頃合いでスピン車両による赤旗中断が発生。ニュータイヤを途中まで使ってしまった状況で残り2分30秒の仕切り直しを強いられた者が多くなるなどしたなか、開幕ウイナーのアンドレ・ロッテラー(#2 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)が13位に沈む波乱も生じた。

そして8台がポールポジションを争うQ3でトップタイムをマークしたのは、石浦(#38 P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)であった。彼にとってはシリーズ名称がフォーミュラ・ニッポン(FN)だった時代を含め、これがSFでの初ポール獲得だ。

「開幕前の岡山テストでのフィーリングは良かったんですが、その流れでいった開幕戦鈴鹿では速さが少し足りなかったので、今回に向けては持ち込みのセットアップ(ファクトリーで施すベースのセットアップ)を岡山テストとは違うものにしてきました」と語る石浦と彼の陣営にとっては、「朝のフリー走行の1時間で(新しいセットアップを)まとめきることが課題でしたが、エンジニアの用意してくれたメニューに沿って内容の濃い1時間にできました」。

走行時間が多くないSFではレースウィークの土曜朝の手応えと内容が予選の雌雄を実質的に決するケースも多いが、まさにそれを地でいくかたちの初ポール獲得となった石浦。 前回のSF(FN)岡山戦があった08年は彼が新人の年で、実は当時も自身初の予選トップ3入りを岡山で決めているが、「岡山はF3時代から得意コースですね。岡山独特のところもあるなかで、セットアップを進めていくうえでイメージが湧きやすい感じがあります」とのこと。コース相性の良さも利しての初ポール奪取だったようである。

4月で34歳になった石浦は、12~13年シーズンの欠場を挟んでSF参戦通算6年目、過去のシリーズ戦決勝最高位は2位。明日の決勝で悲願の初優勝を目指す。

予選2~3位にはホンダエンジン勢が並んだ。2位が昨季1勝の現在参戦2年目選手である野尻智紀(#40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、3位に13年王者の山本尚貴(#16 TEAM 無限)が続いた。

昨季後半からポールハンターぶりを見せている山本は開幕からの連続ポールならず、予選直後はやや不満そうな表情にも見えたが、「2戦続けてトップ3に入れたのは僕だけ。コースのキャラクターに依らずそういう位置を獲れるマシンがあることに関してはポジティブです」と、逆転での今季初優勝を狙う。もちろんフロントローの野尻も今季初優勝を目指すが、スタートダッシュに関しては昨年から石浦が安定して巧いところを見せているので、野尻と山本がそれにどう対抗するかも楽しみである。

予選4~8位はすべてトヨタ勢。順位は以下の通り。

4位 小林可夢偉(#8 KYGNUS SUNOCO Team LeMans)
5位 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(#19 LENOVO TEAM IMPUL)
6位 平川亮(#7 KYGNUS SUNOCO Team LeMans)
7位 ジェームス・ロシター(#3 KONDO RACING)
8位 ウィリアム・ブラー(#4 KONDO RACING)

可夢偉は「ここは開幕前にテストでけっこう走れていることもあり、マシンの状態にはそんなに不満はないです。ただ、ミラクル(なほどいい出来)でもない感じですね」と語る。「タイム的にも想像した通りというところで、正直、上の3台のタイムは(今日の状況では)見えていないです」。可夢偉のQ3ベストは1分13秒083。石浦のポールタイムは1分12秒429で、3位の山本でも可夢偉とはコンマ3秒以上の差、今日に関しては届かないところだったようである。

ただ、「スタートとレースでのペース、このふたつのパズル(のピース)をうまく組み合わせられれば、そこそこ戦えると思います」と、決勝での逆襲を見据え、持ち前の“高次元なマイペース”で語る可夢偉の姿には、やはり期待させられる部分が大きい。僚友・平川とともに表彰台圏内の争いに入ってくる可能性は充分にあるだろう。

なお、WECスパ戦のフリー走行で負傷した中嶋一貴は今大会を欠場。代わって出場した大嶋和也(#1 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)は予選19位だった。

決勝レースは明日(24日)の午後3時にフォーメーションラップスタート予定。68周、約250kmの戦いとなる。
《遠藤俊幸》

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