気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2015年5月21日付
●東証時価総額一時591兆円、過去最高、バブル期ピーク超え(読売・1面)
●ロードスター若者にも、マツダ10年ぶり4代目、軽量化進め、走りやすさ追求(読売・8面)
●タカタ一転「白旗」全米リコール、政府・車各社から圧力、エアバッグ3400万個、不具合認める(読売・9面)
●ガソリン上昇142円(読売・9面)
●TPP月内の閣僚会合見送り、大筋合意は来月以降(産経・3面)
●訪日客、最高更新176万人、4月、アジア伸びる(日経・3面)
●ルノー、インドに小型車、乗用車シェア5%狙う(日経・11面)
●会社研究、ホンダ「らしさ」回復へ軌道修正(日経・17面)
ひとくちコメント
「自分勝手なスポーツカーになっていないのがいい」と辛口の知人モータージャーナリストが珍しく絶賛。「ドライバーの技量を問わない。技量を要求しない。その技量に応じてドライバーに楽しみを与える、と感じさせてくれる」からだそうだ。つまり、スポーツカーらしくない新ジャンルのスポーツカーということなのだろう。
マツダが4台目となるスポーツカーの新型『ロードスター』を発表した。10年ぶりのフルモデルチェンジで、待ちわびていたロードスターファンも多かったと聞いている。
月販目標はわずか500台程度だが、それでもメディアは、NHKが「ニュースウォッチ9」のトップニュースに取り上げるなど、最近の新車発表では珍しい異例の報道ぶりである。
新聞のほうも負けていない。きょうの読売は経済面の半分のスペースを割いて「ロードスター若者にも」との大見出しで「団塊世代など従来のファンに加え、若い世代にもアピールする」と報じた。
朝日も経済面のトップ記事。「世界で最も多く生産された2人乗り小型オープンカーとギネス世界記録に認められた」としながら「大幅な軽量化を実現しつつ、価格は現行モデルより引き下げた」と伝えた。また、「国内では小型オープンカー市場が活気づいている」とも。
日経は「ビジネスTODAY」で「マツダ、稼ぐスポーツ車に」とのタイトルで取り上げた。「発売は3年遅れたが、逆境をバネに軽量化や独自環境技術を駆使し稼げるスポーツ車を実現できたと意気込む」と指摘。
しかも、「数年おきに赤字決算を余儀なくされてきたマツダにとって、安定成長には会社全体のブランドをけん引する車が必要だ」として「ロードスターにはその役割も託されている」と結んでいる。
ところで、マツダの公式SNS交流サイトの書き込みが話題になっているが、ロードスターの発売にあわせてきょうにも小飼雅道社長自らがメッセージを書き込む予定だという。メッセージの中身とともにその反応の書き込みも興味深い。