【レッドブル・エアレース 第2戦】室屋選手はコースレコードをマークするも無念の失格

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ラウンド・オブ・8でスタートゲートを通過した室屋機。
  • ラウンド・オブ・8でスタートゲートを通過した室屋機。
  • シケインを次々にクリアしていく。
  • 安定した飛行を見せる。新しい機体は速い。
  • 旋回性能も良いようだ。
  • ゲートは水平状態で通過しなくてはならないが、水平でいるのは一瞬でしかない。
  • 折り返してまたゲートへ。
  • 高度よし、姿勢よし。
  • 好タイムを出して再びシケインへ。

アジア人唯一の選手としてレッドブル・エアレースに参加している室屋義秀選手。予選となる「ラウンド・オブ・14」ではコースレコードとなる50秒779をマークしたが、予選の勝者が競う「ラウンド・オブ・8」では規定のGを超過したために失格となってしまった。

レッドブル・エアレースでは安全上の問題から機体に掛かるG(最大荷重)をルールによって制限しており、センサー計測で10Gを超過した場合は即時失格となり、「ゴールせず(DNF=Did not finish)」という扱いになってしまう。室屋選手はラウンド・オブ・8でも51秒478の好タイムを出していて、センサー計測ではG超過ではなかったが、ゴール後の精密計測でオーバーGが発覚してしまった。コンマ以下の微妙な超過だった。

ラウンド・オブ・8で室谷選手の相手となったのは、前大会のアブダビで優勝したポール・ボノム選手。室屋選手は「相手がバケモノのような人なので、101%の力を出そうと考えた」と話す。高速向きのセッティングにして臨んだのだが、唯一の誤算は「今回から新しい機体(EDGE540 V3)に乗り換えていた」ということ。「前大会まで使用していたV2であればオーバーGにはならなかったと思う。V3の性能があったからこそだが、 "オーバーGでDNF" と無線で聞いたときには "ガチョーン" という感じだった」と室屋選手は無念そうに話していた。

ただ、オーバーGによる失格でなくとも、ボノム選手は室屋選手を上回るタイムを出しており、結果的には予選敗退となっていた。

レース前日にパドックで取材した際には「今年はV3に慣れる期間だと思っている。まだ乗り始めたばかりだから限界が完全に把握できていない」とも室屋選手は語っており、乗り慣れた頃の「限界ギリギリパのフォーマンス発揮」に期待したいところだ。

《石田真一》

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