BMWグループが電動化技術に特化して立ち上げた新ブランド、「i」の最初の市販車、『i3』。同車の世界販売が、好調に推移していることが分かった。
これは5月13日、BMWグループがドイツで開催した年次株主総会で、明らかにしたもの。同社のノベルト・ライトホーファー取締役会会長は、「i3の世界累計販売台数が1万6000台を超えた」と発表している。
i3は、「i」ブランドの最初の市販車で、ハッチバック型のEV。モーターは最大出力170ps、最大トルク25.5kgmを引き出す。モーターはリアアクスルに搭載し、後輪を駆動。
動力性能は、0-60km/h加速が3.7秒、0-100km/h加速が7.2秒。最高速はリミッターにより、150km/hに制限される。二次電池は、蓄電容量22kWhのリチウムイオンバッテリー。1回の充電で、最大160kmを走行可能。充電は約8時間で、急速チャージャーを使えば80%の容量を約30分で充電できる。プラグインハイブリッド(PHV)仕様の「レンジエクステンダー」も設定。
2013年11月、BMWグループはi3の第一号車を、ドイツで納車。それからおよそ1年半が経過した今回、世界累計販売台数が1万6000台を突破した。
ノベルト・ライトホーファー取締役会会長は、「2015年1-4月累計では、6500名以上の顧客がi3を購入した。その80%が、BMWにとって初めての顧客」と語っている。