東洋ゴム工業が発表した2015年1-3月期(第1四半期)連結決算は、性能を偽った免震ゴム製品を販売していた問題で製品補償引当金140億円を特別損失に計上したため、当期損益が30億6300万円の赤字となった。前年同期は90億8100万円の黒字だった。
売上高は、タイヤ事業が小幅な増収となったものの、ダイバーテック事業が減収となり、前年同期比0.1%減の958億8300万円と微減だった。
新車用タイヤは国内自動車生産台数の減少で販売量は前年を下回ったが、SUV用タイヤの販売が好調で増収となった。国内市販用タイヤは販売量・売上げともに前年を下回った。海外市販用タイヤは販売量が前年割れとなったものの、SUV用タイヤの販売が好調で売上げは増収となった。
収益では、付加価値の高いSUV用タイヤの販売が好調だったため、営業利益が同13.3%増の126億0800万円、経常利益が前年同期比10.4%増の106億5500万円となった。
通期業績見通しは売上高、営業利益、経常利益は前回予想を据え置いた。第1四半期に製品補償引当金繰入額140億円を計上したことから当期利益は前回予想より90億円マイナスの190億円に下方修正した。