札幌市地下鉄17年ぶりの新車「9000形」が東豊線にデビュー

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札幌市地下鉄18年ぶりの新車になる9000形の第1編成が5月8日から営業運行を開始した。写真は福住方先頭車の9801。
  • 札幌市地下鉄18年ぶりの新車になる9000形の第1編成が5月8日から営業運行を開始した。写真は福住方先頭車の9801。
  • 栄町方の先頭車9101。
  • 中間車にも設置された行先表示器。写真は9301。
  • 拡大された「くつづり」部分。
  • 車内表示器の下側にある赤ランプ。ドアが開いている間は点滅する。
  • 乗降口下部に設置された黄色の識別板。
  • 各乗降口に設置された車内表示器。各乗降扉に対応する階段の位置関係も把握できる。日本語、朝鮮語、中国語に対応。
  • オレンジを貴重とした車内。乗降扉付近の透明のパーテーションが印象的。
札幌市交通局の地下鉄東豊線用として開発された新型車両「9000形」の第1編成が5月8日、栄町(札幌市東区)10時56分発の福住(豊平区)行き列車から営業運転に入った。

東豊線では現在、7000形80両(4両編成20本)が運用されているが、2016年度に可動式ホーム柵を導入するのにあわせて老朽化した初期車を置き換えるため、9000形が導入されることになった。札幌市地下鉄の新形式車導入は、東西線宮の沢延伸を機に1998年に導入された8000形以来、およそ17年ぶりとなる。

9000形は自動列車運転装置(ATO)を搭載してワンマン運転に対応。制御方式はVVVFインバーターを採用している。コストの低減を図るため、従来車の連結器や台車の一部を再利用した。第1編成の車両番号は福住寄りから9801+9301+9201+9101の4両で、外観はアイボリーにブルーの7000形カラーを踏襲。側面は中間車にも行先表示器が取り付けられている。また、乗降口の下部にある「くつづり」の部分は、車両とホームとの隙間を小さくするために拡大されている。

車内は全体の色調をオレンジ系、床面を茶系とし、車内照明はすべて発光ダイオード(LED)化。座席幅は7000形より拡大されており、各座席には乗降口付近に透明のパーテーションを、中間部には縦手すりが設置されている。掛け心地は従来の7000形より堅めで、ホールド感が向上したような印象だった。貫通路は透明のドアで仕切られており、慣れない東豊線の乗客に対して注意喚起のアナウンスが流れていた。

各車両には車椅子スペースもあり、その部分に二段手すりや非常用はしごの収納スペースが設けられている。非常用はしごは従来、先頭車にしかなかったが、9000形では中間車にも設置された。乗降口付近は出入口の識別を考慮して、下部に黄色の識別板を設置。上部には7000形後期車と同様に車内案内表示器が取り付けられ、その下側にドア開閉を示す赤いランプが点滅するようになっている。

9000形の営業運行一番列車の始発駅となった栄町駅には報道各社が集まったものの、とくに式典は行われず、「9000形営業運転一番列車が発車いたします」のアナウンスとともに福住駅へ向けて発車。さっぽろ到着前に「9000形営業運転初日一番列車にご乗車いただきましてありがとうございました」のアナウンスが流れたのみで、静かな運行開始となった。

9000形の増備は今後も進められる予定で、第2編成は5月中旬以降に営業運行を開始する予定だ。
《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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