京都丹後鉄道、開業後2週間で約6万人利用…前年比4%増

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丹鉄を運営するウィラー・トレインズは運行引継ぎ後2週間の利用者が前年同期に比べ4%増えたと発表した。写真は特急『たんごリレー』などで運用されているKTR8000形。
  • 丹鉄を運営するウィラー・トレインズは運行引継ぎ後2週間の利用者が前年同期に比べ4%増えたと発表した。写真は特急『たんごリレー』などで運用されているKTR8000形。
  • 丹鉄の路線は北近畿タンゴ鉄道が運営していたが、4月1日にウィラー・トレインズが運行を引き継いで再スタートを切った。写真は4月1日に行われた出発式の様子。

京都丹後鉄道(丹鉄)を運営するWILLER TRAINS(ウィラー・トレインズ)は4月30日、運行引継ぎ後2週間の利用者が前年同期に比べ4%増えたと発表した。ダイヤ改正で利便性が向上したことや、新たに販売を開始したフリー切符などの企画切符によって利用者が増えたとみられる。

京都丹後鉄道は、福知山(京都府福知山市)~宮津(宮津市)間30.4kmの宮福線と、西舞鶴(舞鶴市)~宮津~豊岡(兵庫県豊岡市)間83.6kmの宮津線(宮舞線・宮豊線)で構成される鉄道路線。第三セクターの北近畿タンゴ鉄道が運営していたが、経営の悪化を受けて上下分離方式による経営改善を図ることになり、高速バス大手のWILLER ALLIANCE(ウィラー・アライアンス)が全額出資するウィラー・トレインズが今年4月1日、列車の運行を引き継いだ。施設や車両は引き続き北近畿タンゴ鉄道が保有し、ウィラー・トレインズに貸し付けている。

ウィラー・トレインズの発表によると、北近畿タンゴ鉄道が運営していた2014年4月1~15日の利用者数は、特急列車が1万840人、普通列車が4万8303人で、計5万9143人。ウィラーへの運行移管後の今年4月1~15日は、前年同期に比べ4%増の6万1326人だった。列車別では特急列車が13%増えて1万2224人に。普通列車も2%増の4万9102人だった。土曜・休日の利用も前年に比べ12%増えた。

とくに利用者が増えたのは、福知山~網野間の特急『たんごリレー1号』。2014年4月1~15日が210人だったのに対し、今年4月1~15日は倍近い400人だった。3月14日のダイヤ改正で新設された早朝特急『きのさき1号』との接続が図られたことで、ビジネス客が大幅に増えたものとみられる。

新たに設定された企画切符(全15種類)の販売数は、4月1日から15日まで合計3624枚。最も販売数が多かったのは「開業記念フリーきっぷ」の2538枚で、これにイベント切符の880枚、常設切符の206枚が続いた。沿線高校への入学祝として発売された「高校入学式おめでとうきっぷ」は434枚、沿線の花見イベントにあわせて発売された「お花見フリーきっぷ」は424枚だった。

《草町義和》

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