中国汽車工業協会は4月9日、中国における3月の新車販売の結果を明らかにした。商用車と輸出を含めた総販売台数は、224万0600台。前年同月比は3.3%増と、2か月ぶりに前年実績を上回った。
3月の新車販売が回復したのは、乗用車が前年同月比9.4%増と好調だったため。とくに、SUVの販売が大きく伸びた。一方、商用車の3月実績は、前年同月比19.4%減と2桁の落ち込み。景気の影響を受けやすい商用車の販売は、不振が続く。
日系メーカー3社の3月実績では、日産自動車が10万9600台を販売。前年同月比は5.4%減と、2か月連続で前年実績を下回った。商用車の低迷が響く。
トヨタは7万1500台を販売し、前年同月比は20.9%減と、8か月ぶりの前年実績割れ。2014年夏にモデルチェンジした主力セダンの『カローラ』と、新型車の『レビン』の販売が伸びたが、小型セダンの『ヴィオス』など、他の車種の販売が振るわなかった。
ホンダは6万8720台を売り上げ、前年同月比は14.7%増と、3か月ぶりに前年実績を上回った。『フィット』と『アコード』の販売が好調なのが、回復の原動力に。
中国の2014年の新車販売は、商用車と輸出を含めて、前年比6.9%増の2349万1900台。2年連続で2000万台を突破すると同時に、米国を上回り6年連続で世界一となっている。