日野自動車は3月31日、『プロフィア』などの車体(キャブ)に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、日野『プロフィア』『レンジャー』の2車種で、2001年11月20日から2010年10月12日に製造された計13万7135台。
キャブ外板に梯子等の取付け穴を備えた大・中型トラックにおいて、キャブの構造が不適切なため、梯子等の取付け穴から導電性の液体(塩水や洗剤)がキャブ内に浸入し、シートベルトリトラクタのテンションリデューサー(シートベルト装着時の圧迫感を緩和する装置)の配線用コネクタにかかることがある。さらに、液体の付着と乾燥が繰り返されると、コネクタの端子の腐食とともに樹脂の炭化が進行し、最悪の場合、トラッキング現象により火災に至るおそれがある。
改善措置として、全車両、運転席用シートベルトリトラクタに被水防止カバーを追加する。また、当該コネクタを点検し、端子が腐食している場合は、シートベルトリトラクタと配線コネクタを新品に交換する。
不具合は13件発生。部分焼損事故が13件起きている。国土交通省からの指摘および市場からの情報により発見した。