日本旅行、若桜鉄道SL実験の撮影ツアーを企画

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日本旅行による撮影ツアーの案内。行程は4月10~12日の2泊3日となっており、ツアー2日目の4月11日にC12 167の走行シーンを撮影する。
  • 日本旅行による撮影ツアーの案内。行程は4月10~12日の2泊3日となっており、ツアー2日目の4月11日にC12 167の走行シーンを撮影する。
  • ツアー1日目の4月10日は登録有形文化財に指定されている若桜鉄道の駅舎を訪ねる。写真は若桜駅。

日本旅行はこのほど、若桜鉄道が4月11日に実施する「SL走行社会実験」の撮影ツアーを企画した。

若桜鉄道は、郡家(鳥取県八頭町)~若桜(若桜町)間19.2kmの若桜線を運営する第三セクター。2009年4月1日からは八頭町と若桜町が鉄道施設を保有し、若桜鉄道が両町から施設を借り入れて列車を運行する上下分離方式の経営体制に移行している。

若桜鉄道は営業列車で使用している気動車のほか、C12形蒸気機関車(C12 167)やDD16形ディーゼル機関車(DD16 7)などを保存しており、駅構内での運転体験イベントなどで走らせている。このうちC12 167は本来の蒸気動力で走らせることができない状態のため、圧縮空気を使用して走らせているが、将来的には整備して営業運行を行う構想がある。

今回の社会実験はSL列車の復活に向けて実施するもので、C12 167は火を入れない状態で客車とDD16 7を連結し、若桜~八東間を1往復する。往路の若桜発はDD16 7が先頭に立って客車とC12 167をけん引。復路の八東発はC12 167を先頭に、後方のDD16 7が客車とC12 167を押して走る格好となる。

日本旅行の撮影ツアーは4月10日出発、2泊3日の行程で、出発地点は郡家駅など。鉄道写真家の清水薫さんが同行し、若桜鉄道が指定する有料撮影地スペースでC12 167の走行シーンを撮影する。このほか、トークイベントやライトアップ撮影会なども予定されている。旅行代金は大人2万9800円。申込みは日本旅行大阪法人営業支店まで。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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