【スーパーフォーミュラ】連覇の偉業めざす中嶋一貴「地に足をつけて戦いたい」

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カーナンバー1を背負い、中嶋一貴は連覇をめざす。
  • カーナンバー1を背負い、中嶋一貴は連覇をめざす。
  • 18日に開催された、SFの今季シーズン概要発表会。連覇をめざす中嶋一貴は右列最前。
  • TOM'Sの舘監督(左)と中嶋一貴。ロッテラーは発表会欠席。
  • KONDOのロシター(左)とブラー。近藤真彦監督は欠席。
  • Team LeMansの可夢偉(中央)と平川(左)、土沼監督。
  • REALの伊沢(中央)と塚越(左)、金石監督。
  • 無限の山本と手塚監督(山本の左横)。
  • KCMGの中山と土居監督(中山の左横)。
18日に今季のシーズン概要発表会が開催され、レースフォーマット等が公表された「全日本選手権スーパーフォーミュラ」(SF)。世界耐久選手権(WEC)との並行参戦のなかでSF連覇を目指す中嶋一貴は、「地に足をつけて戦いたい」との旨を語っている。

この日の発表によれば、全7戦の予選はいずれもノックアウト方式で争われ、決勝は第6戦までが250km(1レース制)というかたちに統一された。これまではレース距離や方式にまちまちな面も少なくなかったが、やはり「やがては世界3大フォーミュラの一角に」というシリーズの発展性を意識した場合、なるべく統一感のあるレースフォーマットでの運営が望ましい、との判断が働いたのだろう。

ただし、最終戦だけは今年も独自の2レース制を採る(昨年は第2戦も2レース制だった)。例年通りであれば、最終戦はレース1が約110km、レース2が約160kmの距離設定で、レース1はノーピット勝負、レース2はなんらかのピットイン条項を含められた戦いになるだろう。通常1レース制ではポール・トゥ・ウインでドライバーズポイント11点獲得だが、最終戦はボーナス等込みで最大18点獲得可能。この大逆転フォーマットは今季も有効となった。

今季の開催スケジュールは以下の通り。7年ぶりの実戦開催となる岡山を含め、国内6サーキットをまわる(鈴鹿のみ開幕戦と最終戦の2大会実施。最終戦は「第14回JAF鈴鹿グランプリ」としての開催)。

■2015 SF 開催スケジュール
Rd.1 4月18~19日 鈴鹿サーキット(三重県)
Rd.2 5月23~24日 岡山国際サーキット(岡山県)
Rd.3 7月18~19日 富士スピードウェイ(静岡県)
Rd.4 8月22~23日 ツインリンクもてぎ(栃木県)
Rd.5 9月12~13日 オートポリス(大分県)
Rd.6 10月17~18日 スポーツランドSUGO(宮城県)
Rd.7 11月7~8日 鈴鹿サーキット(三重県)

さて、今季参戦のチャンピオン経験者は4人だが、複数回獲得者は中嶋一貴(12&14年)のみ。自身初の連覇を目指すことになるが、このカテゴリーでは連覇が非常に難しいことがひとつの特徴になっている。前年王者がF1等に流出するケースもあるとはいえ、直近の連覇はフォーミュラ・ニッポン時代、松田次生の07~08年であり、その前となるとF3000時代を飛び越し、一貴の父である中嶋悟さん(現NAKAJIMA RACING監督)がF2時代の84~86年に3連覇したところまで遡らないとならないほどだ。

一貴自身も一昨年(13年)、連覇の難しさを味わっている。「(前例が少ないように)簡単なことじゃないんですよね。マークもされますし、1年経つうちにはチームの勢力図が変わったりすることもあるでしょうし。でも(連覇に関係なく)毎年チャンピオンを目指して戦うわけですから、今年もまたゼロからチャンピオンを獲りにいきたいと思います」。

とはいえ、過去3年で2度の王座獲得である。かつて6年で5度のF2王座を獲得した父・悟さんのような黄金時代構築を期待される向きも。「昔の時代背景は僕が生まれた頃の話ですからよく分かりませんが、少なくとも今はレベルが高いドライバーが揃っていて、毎年誰がチャンピオンになってもおかしくない(終盤の)状況のなかで、なにかこう、うまいこと2回獲れてきていますよね(笑)。やっぱりそんなに簡単じゃないんです。初王座翌年の一昨年はバタバタしたところもあったので、今年は地に足をつけて戦いたいですね」。

TOYOTA RACINGの一員としてWECも戦う一貴には、日程面のハンデというものがある。それも「地に足をつけて」と言わせる理由かと思うが、先週のSF鈴鹿合同テストは最終日(3月10日)を走らずに切り上げねばならなかった。次の岡山合同テスト(3月27~28日)は完全欠席で、僚友のアンドレ・ロッテラーも不在になるため、TOM’Sチームはレギュラードライバー抜きでテストに臨むこととなる。

「鈴鹿でもドライではほとんど走れていませんが、そのあたりは仕方ないですよね。次の岡山は自分もアンドレもいませんが、チームはしっかり(代走ドライバーと)データを集めてくれるでしょうし、自分自身も去年の12月に岡山でのSFエンジンテストには参加していますので、ディスアドバンテージが最小限で済めば、というところですね。レースが重なっていないだけいい、とも思っていますので」。主にSF側の配慮で、WECとSFのレース日程は重なっていない。今季はSUPER GTにレギュラー参戦せず、SFとWECにフル参戦する一貴にとっては、本格的に2冠を視野にしてのシーズンインともなる。

日本で、そして世界で。今年30歳になった一貴には、節目のシーズンでのさらなる飛躍が期待されるところだ。
《遠藤俊幸》

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