【タイ】タイ軍事政権のプラユット首相は13―14日、第3回国連防災世界会議に出席するため、日本を訪れ、14日、仙台で安倍首相、パン・ギムン(潘基文)国連事務総長と会談した。
安倍首相との会談は約40分間行われた。安倍首相はプラユット首相が東京―仙台間で東北新幹線を利用したことに言及し、タイの鉄道整備計画に積極的に協力したいと述べた。また、今年1月から導入されたタイの新たな投資奨励策に関し、日本企業の要望を踏まえた適切な対処を要請。東日本大震災後のタイによる食品輸入規制(宮城県、福島県、群馬県が対象)の早期撤廃も改めて求めた。
プラユット首相はこれに対し、食品輸入規制については緩和に向けた検討を加速していると応じた。
両首脳はまた、ミャンマーのダウェー経済特区開発で協力することを確認した。
プラユット首相は13日にタイ空軍機で羽田空港に到着し、帝国ホテルに宿泊。14日、東北新幹線で仙台に移動した。
プラユット首相は昨年12月に中国を訪問した際に、北京―天津間の高速鉄道に試乗した。今年2月の訪日では、東京駅から新大阪駅まで東海道新幹線を利用した。