日野自動車は1月29日の決算発表で、2014年度の国内トラック・バス需要見通しを上方修正したと明らかにした。建設業界向けなどのトラック需要が好調に推移しているためだ。
同日の記者会見で梶川宏取締役専務役員は、今年度のトラック・バスの需要見通しについて、これまで日野が想定していた18万3000台規模を18万9000台に修正したと述べた。同社の統計ベースでは前年度を5%上回る水準となる。
このうち、バスを除いた普通(大中型)トラックは8万6000台、小型トラックは9万4000台と見込んでおり、いずれも4%程度の伸びになるという。バスを含むと19万台レベルとなるが、この水準は「東京都の排ガス規制強化による需要増があった2006年以来の規模」(梶川専務)としている。トラック業界では東日本大震災からの復興需要がなお続いており、今年度は8年ぶりの活況といえる。