全日本空輸(ANA)は、2015年サマーダイヤで成田空港発着の国際線ネットワークを拡充して国際ハブ空港としての機能を強化すると発表した。
ANAでは、2015年サマーダイヤに、成田~ヒューストン線を6月から週7往復で就航するほか、成田~シンガポール線を6月から14往復に増便、成田~バンコク線を8月から14往復に増便することを発表している。
これに加え、9月から成田~クアラルンプール線を週7往復で新規開設、7月から成田~ホノルル線を週7往復から14往復へと増便することを決定した。
新規開設する成田~クアラルンプール線はボーイング『787-8』、増便分の成田~ホノルル線は『767-300ER』を使用する。
また、アジアの経済成長に伴い拡大する北米~アジア間の渡航需要に対応してネットワークを拡充するとともに、北米、アジアの一部路線で運航機材の大型化や、ダイヤ変更を実施する。
具体的には、成田~シンガポール線を787-8から『777-300ER』、成田~北京を767-300ERから787-8、羽田~シアトル線を787-8から777-300ERなど、機材を変更する。
さらに、成田~シンガポール線は、777-300ERを投入するのに伴って3月29日からファーストクラスの提供を開始する。加えて欧米路線など長距離国際線で提供しているプレミアムエコノミーサービスを、中距離東南アジア路線の中でも特にビジネスでの利用や北米との乗り継ぎニーズが高いシンガポール、バンコク、ジャカルタの一部路線で提供する。
ANAでは、2015年度下期以降も継続して、国際線ネットワークの拡充と「デュアルハブモデル」を強化する計画。