【オートモーティブワールド15】京都試作ネット、海外進出して日本の試作技術の高さを示す

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京都試作ネットがつくった試作品
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  • 京都試作ネットのブース
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製品をつくるうえで欠かせない作業が試作品づくりだ。そして、そのユニークな集団が京都試作ネットである。なにしろ所属企業が約100社もあり、手がける範囲も切削、プレス板金、樹脂加工、表面処理、鋳物、ゴム加工などと非常に幅が広い。

「2001年に京都府南部の中小企業10社で立ち上げた組織ですが、この13年の間に参加企業もずいぶんと増え、問い合わせ件数も目標としていた月100件を超えるようになりました」と京都試作ネットの関係者は話す。

そのモットーは「スピード」。顧客からの相談、問い合わせには「2時間レスポンス」を基本にしている。その仕組みはこうだ。顧客が試作ネットWebサイトの入力フォームやメール、FAXで試作を依頼する。すると、依頼は即座にメンバー企業や担当者の携帯電話にメールとして配信される。依頼された内容に応じて、メンバー企業の中から最適な企業が依頼者に連絡して、2時間以内に見積もりを返す。

「京都試作ネットは新たな段階に入ったと考えており、現在、試作加工から開発試作へ、つまり量から質への転換を図ろうとしています。同時に海外展開も進めていこうと考えています。ただ、海外は試作のほとんどを内製化していて、外部に発注する文化がないのが現状です。そういう中で、日本の試作の質の高さや便利さをわかってもらおうと、海外での展示会に積極的に出展しています」

例えば、昨年11月にデュッセルドルフ(ドイツ)の展示会、そして来月にはアナハイム(米国)で開催される医療関係の展示会に出展する予定だ。そんな努力が実って、海外から試作の注文が徐々に入ってきているそうだ。
《山田清志》

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