世界最大の新車市場、中国。その中国の2014年新車販売において、欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループがGMを抑え、2年連続の首位に立ったことが分かった。
これは、フォルクスワーゲングループとGMが発表した2014年の中国販売実績から明らかになったもの。フォルクスワーゲングループ(傘下のアウディやシュコダなどを含む)の2014年の中国新車販売台数は、過去最高の368万台。前年比は12.5%増と、2桁の伸びを達成した。
フォルクスワーゲングループの中国合弁には、上海汽車(SAIC)との間の上海フォルクスワーゲン(上海大衆)と、第一汽車(FAW)との間の一汽フォルクスワーゲン(一汽大衆)の2社がある。2014年のフォルクスワーゲンブランドの中国実績は、前年比10%増の276万台。中国専用車の『ラビダ』をはじめ、『パサート』、『サジター』『ボーラ』、『ティグアン』、『CC』、『ジェッタ』などの販売が好調だった。
一方、GMの中国における2014年の新車販売台数は、過去最高の353万9970台。前年比は12%増と、フォルクスワーゲングループ同様、2桁の伸び率。GMの中国合弁(乗用車)には、上海GMとSAIC‐GMウーリン(上海通用五菱汽車)の2社がある。2014年実績は、上海GMが前年比13.1%増の171万0025台。SAIC‐GMウーリンは、12.8%増の178万7931台。
ブランド別では、シボレーが過去最高の71万7007台を販売。前年比は10%増だった。小型セダンの『クルーズ』が、前年比7.7%増の26万5993台を売り上げ、最量販車に。ビュイックブランドは、新記録となる91万9518台を販売。前年比は13.5%増と、2桁の伸び。ロワミディアムセダンの『エクセル』が、29万3098台と牽引役を果たす。
この結果、フォルクスワーゲングループがGMに約14万台の差をつけ、2014年の中国新車市場の頂点に立った。フォルクスワーゲングループが中国市場を制したのは、2014年に続いて、2年連続となる。