気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2015年1月13日付
●仏370万人反テロ団結、全土で行進、世界に連帯拡大(読売・1面)
●14年度成長0.5%減、消費増税響く、5年ぶりマイナス、政府見通し(読売・1面)
●中国新車販売2349万台、昨年6.9%増、6年連続世界一(読売・9面)
●本番まで2020日、東京五輪・パラリンピックの開会式(朝日・1面)
●VW、販売1000万台超え、昨年、トヨタ首位の公算大(朝日・4面)
●社説、水素エネルギー、社会を支える新たな力に(朝日・11面)
●原油安、サウジが減産に動かぬ理由(東京・3面)
●ガソリン安。景気回復追い風、高級車・大型車ずらり、北米ショー活気戻る(東京・6面)
●独高級車BMW首位、昨年新車販売、アウディが差縮める(日経・4面)
●高速に倒木トラック横転(日経・31面)
ひとくちコメント
中国の2014年の新車販売台数が前年より6.9%増の2349万台と過去最高を更新したという。6年続けて世界一の販売台数になったが、中国経済の減速を背景に伸び率は13年(13.9%増)に比べてほぼ半減に低下している。
きょうの読売など各紙が大きく報じているが、日本車は、トヨタ自動車が全体の平均を上回ったが、日産自動車とホンダは微増にとどまり、「苦戦を強いられた」(朝日)などと伝えている。
その世界一の自動車市場の中国で、今年4月に上海市で開催予定の「上海モーターショー」では、展示車とともにショーの“華”として各ブースを飾るコンパニオンの演出が禁止されそうだという。中国の地元経済紙が報じたのを受けて、週末の読売や毎日も取り上げた。
記事によると、コンパニオンの女性が胸元や体のラインを強調したドレスでセクシーなポーズをとるなど露出が激しくなり、批判が続出。中国の現地テレビでも「モーターショーが肉体ショーになってしまった」と露出競争を批判していたという。
一方で、上海では昨年12月31日に新年の到来を祝うカウントダウンなどのため集まっていた若者らが折り重なるように相次いで倒れ、36人が死亡する事故が発生。モーターショーでもコンパニオンを目当てに“カメラ小僧”などが殺到して事故が起きることを防ぐための措置との見方もあるそうだ。
上海ショーといえば、2003年ごろに中国ではSARS(重症急性呼吸器症候群)が大流行し、そのときはマスク姿のコンパニオンも出演したことがあったが、そのコンパニオンも姿を消すことになれば、ショーではなく、単なるコンセプトカーの展示会になる可能性もある。