ボルボ・カー・ジャパンは12月18日、「インテリセーフ10」と名付けた安全・運転支援システムを全車に標準装備し、同日から発売すると発表した。日本で販売している8車種27モデルが対象で、ボルボが同システムを全車標準化するのは日本市場が初めてという。
ボルボ・カー・ジャパンの木村隆之社長は同日都内で会見し、「非常に安全に対するお客様の期待値が大きい日本で他国に先駆けて全車標準設定する」と述べた。
インテリセーフ10は、自動ブレーキや前車追従機能(ACC)などで構成され「セーフティ・パッケージ」の名称で標準装備またはオプション設定していた従来の安全・運転支援システムに、リアビューカメラも加えた10種類以上の機能を備えたシステム。
木村社長は「従来のセーフティ・パッケージは北欧で25~30%、北欧以外の欧州で20%くらいの装着率に対し、日本では98%と非常に高い」とした上で、「良いものがあるのならば、できるだけ皆さんに提供する」と述べ、全車標準化の経緯を述べた。
さらに「従来はセーフティ・パッケージが20万円で、リアビューカメラが6万円、総額26万円だった。これを標準装備にすることで車両価格としてだいたい6万円のアップにとどめている。全車標準とするのにあたり、販売促進費用など色んなところを見直して削って、できるだけ価格を上げないようにという努力をした」ことも明かした。