「トヨタの危機」舘内端氏 著
発行:宝島社
価格:定価1280円+税
かつての未来のクルマ「HV」(ハイブリッド車)のさきがけ、『プリウス』の登場から17年。トヨタ自動車は、水素をエネルギー源とした次世代のクルマ『MIRAI』を12月15日に発売する。水素はクリーンエネルギーを言われるが、地球に自然に存在するものではない。水素を作り出すためには別のエネルギーが必要であり、現代ではそこに多くの化石燃料を必要とする…。
筆者は自動車評論家で、日本EVクラブの代表を務める舘内端氏。本誌ではMIRAIの発表会に始まり、世界の自動車メーカーのエコカー戦略や石油枯渇問題、HVを取り巻く環境や日本の自動車産業の現実まで幅広く焦点を当てる。果たしてトヨタのMIRAIは“正解”なのか、なぜ「トヨタの危機」と銘打ったのか、刮目してほしい。
見出しより…トヨタの謎●VWのエコカー戦略●アメリカの「ゼロエミッション・ヴィークル(ZEV)」規制が自動車を変える●地球は「ポイント・オブ・ノー・リターン」●石油がない●ドイツ勢の実力●HV残照●FCVの落とし穴●自動車の危機、そしてMIRAI●本当のトヨタの危機