JR西日本は12月13日から、東海道本線の六甲道駅(神戸市)で「昇降式ホーム柵」の試行運用を開始する。同社がこのほど発表した。2015年3月末まで、機能や乗客の流動への影響などを確認する。
昇降式ホーム柵は、いわゆるホームドアの代わりにロープを張り、列車の到着に合わせて上下させるシステム。ドア数の異なる車両にも対応できるホーム柵としてJR西日本が開発を進めており、2013年12月から2014年3月まで桜島線(JRゆめ咲線)桜島駅で試験を行った。同駅は折り返し駅で操作に比較的余裕があったため、今回はより乗降客数が多く、到着から発車までの流れが連続する中間駅の六甲道駅で試験を行う。
設置するのは六甲道駅の上り3番のりば。今回設置する装置は、両数やドア数の異なる編成を判別し、列車の停止範囲のみ自動でホーム柵を開く機能の追加や、支障物センサーの改良などが行われているという。試行運用では、乗客の流動への影響のほか、両数やドア数の異なる列車に対する機能や操作、到着から発車までの連続動作などを確認する。設置工事は11月13日から始まっている。
国土交通省によると、全国のホームドア設置駅数は今年9月末で593駅。JR西日本の在来線では、JR東西線の北新地駅、大阪天満宮駅の2駅に設置している。