レクサスは、新型スポーツクーペ『RC』を10月23日に発売した。『IS』と『GS』の中間に位置するRCは、「ブランドのイメージを変える」クルマだという。
RCのチーフエンジニアを勤めたレクサス インターナショナルの草間栄一氏は、以前『スープラ』や『ソアラ』の設計を始め、スポーツカーのサスペンション開発を担当してきた。90年代前半ヨーロッパに駐在した実験部などでの経験を元に、2011年よりRCの開発に着手した。
RCの走りについて草間氏は、「乗り心地は、オンロードではラグジュアリーな空間にゆったりと乗って頂く事がメインでした。そして、RC350の“Fスポーツ”はサーキットでもFRの理想の走りが実現出来るようにしました。しかし、そういった走りのスピリットは全グレードに生かしたかったのです」と言う。
「サーキットに行って楽しもうって開発者は思っていますから。その思いがドライバーにも伝わると思うんですよ。なので、開発者が楽しめる車を作るのが大事だと思い、開発に望んできました」とヨーロッパ駐在中にタイヤ試験のためサーキットを走りこなした草間氏が語る。
そして、RCは何をイメージして作り上げたかについては、「ジェット機のパイロットがオートパイロットで、操縦桿に軽く手を添えて飛んでるような感じを目指して作りました」と答えた。