オーストリアに本拠を置くKTMの軽量スポーツカー、『X‐BOW』(クロスボウ)。同車に、新たなレーシングカーが登場する。
これは11月10日、ランボルギーニ『ガヤルド』のレーシングカーで知られる「REITERエンジニアリング」が明らかにしたもの。「新型レーシングカーを、KTMと共同開発する」と発表している。
KTMはオーストリアの二輪メーカー。同社初の四輪車が、2008年3月のジュネーブモーターショー08でデビューしたX‐BOW。ボディサイズは全長3738×全幅1900×全高1205mm。ゴーカートを大型化したようなデザインが特徴だが、欧州の安全基準に適合する。
X‐BOWは、2シーターのオープンスポーツカー。車重わずか790kgの軽量ボディに、アウディ製2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TFSI」(最大出力240ps)を搭載し、超刺激的な走りが楽しめる。シャシーの開発と生産は、イタリアのコーチビルダー、ダラーラ社に委託。日本市場にも導入されている。
REITERエンジニアリングとKTMが共同開発する新型レーシングカーは、このX‐BOWがベース。現時点では、真上から見た予告イメージが公開されているのみ。REITERエンジニアリングは、「欧州、米国、アジアの顧客に向けて販売するレーシングカー」と説明している。