全日本空輸(ANA)グル-プは、12月1日から日本発国際線貨物に「セキュリティーサーチャージ」を設定すると発表した。
2001年9月に発生した米国同時多発テロ以降、国際航空貨物のセキュリティに関する各国規制が段階的に厳しくなっており、これら関係費用も年々増加している。
これまで、その費用を補うための自助努力を続けてきたものの、その後も継続的な各国法令の改定に伴って、検査機器の設置や維持、保安に関する専属スタッフの配置など、その費用が増大している。これらが自助努力でカバーできる範囲を大幅に超える規模となったため、同サーチャージを導入することにした。
セキュリティサーチャージは、日本発国際線の貨物に1キログラム当たり10円を適用する。
ANAグループでは、今後もコスト削減に取り組むとともに、航空保安体制の強化を図ることで、より安全性の高い国際航空貨物輸送を実現するとしている。