出光興産が発表した2014年9月中間期の連結決算は営業利益が前年同期比15.3%減の435億円と減益だった。
売上高は円安の影響で原油の輸入価格が上昇したことから同2.9%増の2兆4160億円と増収だった。石油製品セグメントは輸入価格上昇による増収効果があったものの、消費増税後の買い控えや夏場の天候不順による需要不振でほぼ横ばいだった。石油化学製品セグメント、石油開発事業が増収となった。
石油化学製品マージンの縮小や原油価格下落による在庫評価影響で、経常利益は同3.7%減の456億円だった。当期純利益は受取保険金などの特別利益が減少し、同51.6%減の187億円だった。
通期業績見通しは、売上高が前回予想より1400億円マイナスの5兆円、営業利益が130億円マイナスの670億円、経常利益が50億円マイナスの710億円に下方修正した。純利益は据え置いた。原油価格の下落、在庫評価損が増加するため。