スバルは『レガシィ』をフルモデルチェンジし6代目に進化させた。新型はこれまでの機能価値の向上に留まらず、情緒的価値を大幅に磨き上げたという。
富士重工業スバル商品企画本部上級プロジェクトゼネラルマネージャーの内田雅之氏は、「レガシィは1989年に登場して25年。モデルチェンジを重ねるたびにその姿は常に変化をし続けてきたが、その根幹に流れるクルマ作りの姿勢は何ら変わることはない」と話す。
それは、「クルマが乗る人の生活を豊かにするパートナーとして欠かすことのできない存在になること。このことをそれぞれの時代のレガシィに共通する、普遍的な価値として連綿と受け継いできた」という。
6代目となる新型レガシィの開発は、この普遍的な価値を前提に、「新時代のレガシィにユーザーは何を求め、期待しているのか。この時代のユーザーの生活をより豊かにしてもらうために、スバルの、そしてレガシィの役割とはいったい何なのか。このことを真剣に考えて、その答えを見つけることが、新型レガシィの開発そのものだった」と述べる。
「その結果、たどり着いた答えは、まずスバルの得意としてきた安全性や走行性などの“機能的価値”の向上だ。そしてそれだけに留まらず、デザインやインテリアの質感、更にレガシィ本来の持ち味であった走りの部分においても、その走りの質感を徹底的に高めて、ユーザーの感性に響く“情緒価値”を磨き上げることだった」と内田氏。
「あらゆる質感を高めてもともと持っている高い機能と融合させることで、このレガシィがこれからのユーザーのライフスタイルをより豊かに演出するパートナーとして、そして充実した人生を共に歩んでいくクルマとして存在する。このことを目指して開発してきた」と語った。