JR東海は「御殿場線80周年キャンペーン」の一環として、11月に東海道本線・御殿場線の浜松(静岡県浜松市)~松田(神奈川県松田町)間で臨時急行『御殿場線80周年371』を運転する。車両は最後の運用となる371系特急形電車7両編成が使われる。
371系は、御殿場線と小田急線の直通特急『あさぎり』用として1991年に登場した特急形電車。両線を直通する列車は小田急車のみ使われてきたが、直通列車の特急格上げにあわせてJR東海も直通列車用の車両を投入することになり、371系が7両(7両編成1本)だけ製造された。2012年のダイヤ改正で『あさぎり』の運用から離脱し、以後は臨時列車で運用されてきたが、今回の『御殿場線80周年371』が最後の運転になる。
運転日は11月22~24・29・30日で、時刻は浜松7時38分発~沼津9時35分着・9時40分発~松田10時39分着、松田17時06分発~沼津18時03分着・18時05分発~浜松20時07分着。上下各列車で別々のヘッドマークを掲出する。御殿場線内では記念乗車証や記念ロゴバッジを乗客にプレゼント。3・4号車の売店コーナーでは特製ヘッドマークをあしらったオリジナルのボールペン(500円・2種類)が販売される。
最終運転となる11月30日には松田発の下り列車に限り、松田駅と御殿場駅で出発式や見送り式といった「371系ラストラン」イベントを開催する。このほか、『御殿場線80周年371号』の運転を記念した駅弁を11月22日から12月31日まで、主な駅で販売する予定だ。