スウェーデンの名門自動車メーカー、サーブ。2012年に破産申請したサーブを買収した親会社が、自らも破産申請後、アジアの自動車メーカーとの提携を模索していることが分かった。
現在のサーブの親会社、ナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン(NEVS)社は2014年8月、スウェーデン・ベーナシュボリの裁判所に、破産法の適用を申請。
NEVS社は2012年6月、破産申請していたサーブを買収。その後、EVメーカーに転身させる計画を発表した。EV市販までの間、サーブブランドを継続させるため、2013年12月、サーブの経営破綻から2年ぶりに、サーブ『9-3』の生産を再開。
しかし現在、サーブのスウェーデン・トロールハッタン工場では、9-3の生産を停止中。NEVS社は資金不足に陥り、サプライヤーに部品代金を支払えておらず、部品の供給が止まったのが原因。これにより、NEVS社は破産申請に追い込まれた。
10月3日と9日、NEVS社は相次いで声明を発表。「アジアの自動車メーカー2社との提携交渉を成功させることが、最重要テーマ」と明かした。
同社のMattias Bergman社長は、「再生計画の期限延長を、裁判所が決定したことを歓迎したい。これにより、自動車メーカー2社との交渉に時間が生まれた」とコメントしている。