JR東日本は10月8日、新型車両・E129系電車の試運転を信越本線の新津(新潟市秋葉区)~羽生田(新潟県田上町)間で初めて実施した。
E129系は、新潟地区の直流電化区間で運用されている普通列車用の電車のうち、旧国鉄車の115系の置換えを目的に開発された新型車両。同地区の気候に対応するため耐寒耐雪構造を採用している。115系と比較して半分の消費電力量で走行できるほか、車内照明も全てLED化して消費電力を従来の蛍光灯の約6割に抑えたという。帯の色は新潟をイメージさせる黄金色(稲穂)と、薄いピンクのトキ色が用いられた。
この日は2両編成を2本つないだ4両が新津~羽生田間を数回往復。編成番号(車両番号)は新津方からA1編成(クモハE129-101+クモハE128-101)とA2編成(クモハE129-102+クモハE128-102)だった。10時台に最初の試運転が実施される予定だったが、システムトラブルのため午前中は中止。12時43分、最初の試運転列車が新津駅を発車して羽生田駅に向かった。
試運転は今後も行われ、15日以降は上越線などで車両性能試験が順次実施される。また、10月11日には総合車両製作所(J-TREC)新津事業所で開催される「レールフェスタ in にいつ2014」で外観が一般に公開される。
JR東日本が2013年7月に発表したところによると、E129系は2両編成30本と4両編成25本の計160両が新造される予定。本年度から順次運転を開始し、上越線水上~宮内間と信越本線直江津~新潟間、羽越本線新津~村上間、白新線、越後線、弥彦線で運用される。