ドイツの高級車メーカー、メルセデスベンツは9月18日、米国カリフォルニア州から自動運転車の公道走行テストの認可を取得した、と発表した。
メルセデスベンツは2013年秋、フランクフルトモーターショー13において、『S500インテリジェントドライブ』を初公開。同車は新型メルセデスベンツ『Sクラス』をベースに、自動運転車(ロボットカー)を提示したスタディモデル。メルセデスベンツが持つ自動運転技術を、フル搭載していた。
S500インテリジェントドライブでは、新型Sクラスで実用化した技術をベースに、自動運転車を開発したのが特徴。最新のレーダー技術や信号機の色を識別できるカメラ、GPSシステムなどを搭載。自動運転を可能にしている。
すでに、S500インテリジェントドライブは、ドイツ国内の公道で、公道走行テストを開始。メルセデスベンツは2020年までに、自動運転車を市販する方針。
今回、メルセデスベンツは、米国カリフォルニア州から自動運転車の公道走行テストの認可を取得したと発表。カリフォルニア州の公道で走行テストを行い、市販に向けて、各種データを収集していく。
ダイムラーのメルセデスベンツ研究開発担当、トーマス・ウェバー取締役は、「カリフォルニア州からの認可により、米国での自動運転が新しい段階へ差しかかる。ドイツと米国の交通システムは異なり、ここで得られたノウハウが、自動運転のさらなる技術開発に役立つだろう」とコメントしている。