新潟BRT、市と新潟交通が細目協定を締結…16カ所に「駅」設置

鉄道 行政
新潟BRTに導入される予定の連節バスのイメージ。新潟市が4台購入して新潟交通に貸し出す。
  • 新潟BRTに導入される予定の連節バスのイメージ。新潟市が4台購入して新潟交通に貸し出す。
  • 細目協定に基づく運行計画の路線図。新潟駅前~青山間にBRT駅を16駅設ける。
  • BRT駅のイメージ。トータルデザインのコンセプトに基づいたデザインの上屋などが整備され、運行情報の案内板も設置される。
  • オーストラリアの工場で製作が進む連節バス。新潟市のウェブサイトで製作状況が公開されている。
  • BRTを運行する新潟交通のバス。連節バス4台のほか新潟交通が所有する一般バス20台も使用する。
  • 市役所前停留所(2012年)。写真の奥の方に交通結節点としてBRT駅が整備される。
  • 終点の青山駅付近(2012年)。イオン新潟青山店(写真右)の近くにBRT駅が設けられる。
  • 関屋大川前停留所(2012年)。BRTの関屋大川前駅も同じ場所に設置される。

新潟市はこのほど、新潟駅(中央区)と青山地区(西区)を結ぶバス高速輸送システム(BRT)について、運行事業者の新潟交通と細目協定を締結した。当面は専用走行路を設けず、既存のバス優先レーンを使って連節バスを運行する。

両者がまとめた協定書と運行計画によると、運行区間は新潟駅前~青山間の約7km。バス停留所に相当する「BRT駅」として、新潟駅前・駅前通・万代・礎町(上りのみ)・本町・古町・東中通・市役所前・白山浦一丁目・白山駅前・高校通・宮前通・新潟第一高校前・関屋大川前一丁目・関屋大川前・青山の16駅(いずれも仮称)を設ける。終点の青山駅は、越後線の同名駅から南東へ約400~500mのイオン新潟青山店付近に設けられる。

一部のBRT駅は上屋を整備し、防風壁や運行情報案内板などを設置。上屋を設けないBRT駅にも運行情報案内板を設置する。また、新潟駅前・市役所前・白山駅前・青山4駅を交通結節点とし、BRT導入に伴って再編される路線バス各系統への乗継ぎ拠点とする。

全体の所要時間は約25分で、運行時間帯は青山発が5時10分~22時59分、新潟駅前発が5時45分~0時10分。ピーク時は3~4分間隔、それ以外は5~10分間隔で運行する。車両は新潟市が連節バス4台を購入して新潟交通に無償で貸し出すほか、新潟交通が所有する一般バス20台も併用する。車両基地は当面、新潟交通の新潟西部営業所を使用する。運賃は210円。

運行開始は2015年夏頃の見込み。当面はBRTの中核的な施策となる専用走行路を設けず、既存のバス優先レーンを走行するが、駅前通にBRT用のホームを先行整備するなどの現地検証を重ね、その上で新潟駅前~古町間の道路中央部に専用走行路を整備することが考えられている。

《草町義和》

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