日産、ルノー 副社長を取締役に指名…アンディ・パーマー氏の後任

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フィリップ・クラン氏
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日産自動車は9月2日、フィリップ・クラン氏が9月15日付けで、チーフ・プランニング・オフィサー(CPLO)およびエグゼクティブ・コミッティのメンバーに就任すると発表した。

今回の人事は、アンディ・パーマー副社長兼チーフ・プランニング・オフィサーが日産を退社し、アストンマーティンのCEOに就任することを受けたもの。

フィリップ・クラン氏は、1981年にルノーに入社し、エンジン開発部に配属。1992年に、当時の会長のエグゼクティブ・アシスタントに就任。1994年から日産に赴任するまでの間は、パワートレーン開発部でエンジン開発を担当。その後、VPとして、車両開発部のプロセスクオリティを統括した。

現在、クラン氏は、ルノーの副社長を務め、同社のエグゼクティブ・コミッティのメンバーとして、商品企画・商品プログラムを統括している。ルノー・日産アライアンス発足以降、クラン氏が日産の役職につくのは3度目。1999年から2003年まで、日産のVPとして、CEOオフィスを担当。その後、ルノーに帰任し、5年間のルノー勤務後、2007年に再び日産に戻り、常務執行役員(SVP)として、CEO/COOオフィスおよびコーポレート・アドミニストレーションを担当した。2008年の終わりまで日産に勤務し、以降、ルノーで商品企画・商品プログラムを統括してきた。

日産でのフィリップ・クラン氏の役割は、商品企画、プログラム・マネジメント、EVセールス、バッテリー事業、グローバル・マーケティング、グローバル・セールス、マーケット・インテリジェンス、およびビークル・インフォメーション・テクノロジー(VIT)など。カルロス・ゴーン社長に、直接報告する体制となる。

日産のカルロス・ゴーン社長は、「フィリップ・クラン氏が、日産に大きく貢献してくれることを期待する。同氏は、開発と商品マネジメントの専門性に加え、自動車業界とルノー日産アライアンスの豊かな知識と長年の経験を活かして、会社に大きな貢献をしてくれるだろう」とコメントしている。

《森脇稔》

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