BBQも楽勝…プリウス PHV で火を使わない「エレクトリックキャンプ」を体験してみた

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エレクトリックキャンプ
  • エレクトリックキャンプ
  • 生憎の雨の中、プリウスPHVに乗り込む参加者
  • プリウスPHVの基本操作レクチャー
  • 充電スタンド「G-Station」
  • 充電スタンドで充電
  • 充電器
  • フェスのステージのエントランス
  • 開放的な音楽空間
 トヨタ自動車の『プリウスPHV(プラグインハイブリッド)』の電気供給機能をキャンプ場で使用する、「エレクトリックキャンプ」一般向け体験ツアーが、8月30日、31日に群馬県で開催された。

 「エレクトリックキャンプ」は業界初の試み。ツアーは、アパレルセレクトショップ「アーバンリサーチ」のアウトドア向けブランド“URBAN RESEARCH DOORS(アーバンリサーチドアーズ)”と、トヨタ自動車の環境車プリウスPHVとのコラボレーション企画だ。

 会場は無印良品カンパーニャ嬬恋キャンプ場で、アーバンリサーチが主催する野外音楽フェス「KNOCKING ON THE DOORS TINY GARDEN FESTIVAL」の会場ともなっている。自然の中で、衣/食/住/遊を楽しむ音楽空間を提供するアーバンリサーチと、地球環境を意識したゼロエミッション(排出ガスゼロ)の実現を目指す、プリウスPHVとがコラボした。

 エレクトリックキャンプ参加者は、ツアー出発地となるJR軽井沢駅からフェス会場となる群馬県嬬恋村までプリウスPHVをドライブし、会場のオートキャンプ場に自動車を停めると、プリウスPHVによって発電した電気を使い、ホットプレートや冷蔵庫、炊飯器などの家電を使用したキャンプを体験した。プリウスPHVは充電機能だけではなく、車両に貯めた電気エネルギーを外に給電することも可能なのだ。

 8月30日、軽井沢駅に集まったのは、応募総数約100組の中から選ばれた西山さん一家と、山内(やまのうち)さん一家。西山さんは3歳と10カ月のお子さんがいる4人家族で、キャンプ経験は数回。山内さんは6歳の男の子がいる3人家族で、今回が初めてのキャンプだという。

 道中、充電スタンド「G-Station」に駐車。プリウスPHVは、家庭やショッピングモールなどで充電することで、距離26.4km、速度約100km/hというEV走行が可能だ。充電時間は満充電まで200Vスタンドなら90分、家庭の100V電源なら180分。西山さんと山内さんは充電ケーブルをスタンドの差込口に入れ、初めての充電を体験した。

 出発後、約80分でキャンプ場に到着。アーバンリサーチ事業支援本部販売促進部、齊藤悟シニアマネージャーは「“URBAN RESEARCH DOORS”というブランドは、デザインはもちろん、環境にもよい商品を提案しているブランドだ。フェス内で『新しい技術』と『エコ』という、今の若い人にしっくりくるキーワードを掛け合わせた新しいキャンプができないかと企画した」と、エレクトリックキャンプの背景を説明した。さらに、「赤ちゃん連れの家族などは荷物が多いので、キャンプ用具は最小限にしたい。普段使っている家電でキャンプを楽しめるという点で、新しいキャンプのあり方になれば」と、想いを語った。

 続いて、トヨタマーケティングジャパンの齋藤隆幸氏が、プリウスPHVの給電機能をレクチャーした。「プリウスPHVの魅力は、EVとハイブリッドを切り替えて走行できるところ。プリウスよりガソリンの節約が可能。2012年に宮城県警がプリウスPHVを導入し、停電時に信号機を動かしたことがあった。今回の取り組みはレジャー。近年アウトドアが人気だが、頻繁にキャンプする人でも火おこしに慣れない人は多い。1500Wの給電機能のついたプリウスPHVなら、より簡単で快適なキャンプに役立つのではないか」と、アウトドアにおけるプリウスPHVの可能性について語った。

 その後「エレクトリックキャンプ」の本番が開始。トヨタマーケティングジャパンの齋藤氏の指導により、参加者はプリウスPHV付属のヴィークルパワーコネクタに延長コードのプラグを挿しこむ。プリウスPHVの車体の充電リッドを開け、ヴィークルパワーコネクタを充電ポートに差し込む。電源スイッチを2回プッシュして、点滅したランプが点灯し始めたらプリウスPHVから延長コードに給電開始だ。

 西山さん一家、山内さん一家は、それぞれのキャンプサイトで昼食を準備する。まず延長コードに消費電力350Wの炊飯器を接続。普通のキャンプなら飯盒の水加減と火加減に不安を感じながら出来上がりを待つが、エレクトリックキャンプでは家と同じようにスイッチを押すだけだ。続いてバーベキュー。延長コードに最大消費電力1300Wのホットプレートを接続し、炊飯器が保温モードになったのを確認してから、スイッチを入れる。どちらの家族からも「もう食べれらるの?」という声があがり、準備開始から40分ほどで昼食が始まった。

 西山さんはエレクトリックキャンプの利点について「普通のキャンプだと火をおこすことから始まるが、その手間がかからない。炭やランタンなどを使わないため、子どもづれでも安全だ。炭を起こすと鉄板を洗うのが大変だが、ホットプレートなら後片付けも簡単」と語る。いっぽう山内さんは「キャンプデビューがこんな快適なキャンプになるなんて。また行きたいと思いますが、家電をつなげなかったら準備が大変ですね」と感想を述べる。雨が降り、天候には恵まれなかったが、両家族ともエレクトリックキャンプを楽しんだようだ。

 実施後、アーバンリサーチの齊藤シニアマネージャーは「バーベキューの様子を見ていたが、本当に便利で自分もやってみたい。来年もぜひ実施したい」と語った。トヨタマーケティングジャパンの齋藤氏は「次回はもっと台数を増やしたい。さまざまな使い方があることも魅力。ステージの電源をプリウスPHVで賄うなど、新たな取り組みも」と、プリウスPHVの活用に意欲を見せた。

エレクトリックキャンプ体験記……プリウスPHVの外部給電

《高木啓@RBB TODAY》

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