【スバル WRX S4/STI 新型発売】WRX の名は“愉しさ”のイメージリーダーへ

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富士重工業は8月25日、新型スバル『WRX STI』および『WRX S4』を発表、同日より販売を開始した。

従来までのWRXシリーズは、『インプレッサ』をベースとし、WRC(世界ラリー選手権)やニュルブルクリンク24時間耐久レースなどを主戦場に、レースで勝つためのマシンとして開発が行われてきた。初代WRXは、WR(ワールドラリー)とX(未知数)を組み合わせたネーミングが示す通りWRCで勝つために作られたようなマシンであった。

今回登場した新型はSTIとS4の2本柱からなり、WRXシリーズの頂点でモータースポーツの血が色濃く反映されている『WRX STI』と、ハイパフォーマンスと安全性能、環境性能を両立した『WRX S4』という構成になっている。

インプレッサの派生車種としてではなく、独立した1つのブランドとして展開する意味はどこにあるのだろうか。スバル 商品企画本部 プロジェクトゼネラルマネージャー 高津益夫氏にお話を伺った。

高津氏は「従来のWRXはインプレッサの派生車種としての存在だったが、インプレッサ自体がWRXのイメージに引っ張られ“特別なクルマ”という印象を持たれる方もいた。独立することで、インプレッサはベーシックなクルマ、WRXはスポーティなセダンという棲み分けができ、お客様もインプレッサの存在をはっきりと認識しやすくなったのではないか」と話す。

開発する上でもメリットは大きい。新型はボディ剛性を、曲げで30%、ねじれで40%(従来STI比)アップさせ、意のままに操るコントロール性能に磨きをかけたという。

「1.6リットルのNAエンジンを積むインプレッサで同じように剛性をあげるのは過剰だという声も出てきてしまい、なかなか思い切った開発ができなかった。独立だからこそ思い切ってボディの方にも手を入れることができた」(高津氏)

モータースポーツで鍛え抜かれ、独立した1つのブランドとなったWRXシリーズ。今後の展開について高津氏は「スバルブランドのもつ“安全”と“愉しさ”、その中でも”愉しさ”のイメージを牽引していく位置づけとして今後も発展させていきたい」と述べた。

《橋本 隆志》

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