点火スイッチのリコール、VW にも拡大…クライスラーからのOEMミニバン

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VW ルータン
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イグニッション(点火)スイッチの不具合により、GMなどが大規模なリコール(回収・無償修理)を実施している米国。このリコールが、フォルクスワーゲンの米国向けミニバンにも拡大した。

これは8月8日、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)が明らかにしたもの。「フォルクスワーゲングループオブアメリカから、『ルータン』のリコールの届け出を受けた」と発表している。

ルータンは、クライスラーグループからOEM供給を受けているフォルクスワーゲンの米国向けミニバン。クライスラー タウン&カントリーのOEM車で、フォルクスワーゲン専用の外装デザインを採用する。

クライスラー タウン&カントリーは2014年7月、イグニッションスイッチの不具合によるリコールを発表。今回、このリコールが、フォルクスワーゲン ルータンにも拡大した。

不具合の内容は、キーホルダーの重みなどにより、走行中、キーが勝手にエンジン停止またはアクセサリーの位置へ動く。この状態では、エンジンが止まるため、パワーステアリングやブレーキブースターが作動せず、危険。また、この状態で事故を起こせば、エアバッグは展開しないというもの。

リコールの対象となるのは、2009年モデルのルータン。米国で販売された1万8526台がリコールに該当する。NHTSAは、対象車を保有する顧客に対して、全てのキーホルダー類を外すよう呼びかけ。また、フォルクスワーゲングループオブアメリカは、販売店でイグニッションスイッチを改良するリコール作業を行う方針。

《森脇稔》

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