早くもシリーズ最終盤の3連戦に突入した今季のインディカー。まずは100年以上の伝統を誇るミルウォーキーの1マイルオーバルが舞台の第16戦だが、レース中のフルコースコーションが1回のみという、ある意味でインディらしくない“荒れない展開”となった。そんななか、ポール発進のパワー(#12 Team Penske/シボレー)が、これまたインディではなかなかないくらいの完勝劇、横綱相撲で勝利を飾った。「パーフェクトな一日だった。マシンの調子がとても良かったよ」と本人も言うように、敵なしと思える強さで今季3勝目を獲得、今回11位だった僚友エリオ・カストロネベス(#3 Team Penske/シボレー)に対するポイントリードを前戦終了時点の4から39へと開き、初王座獲得へと前進した。