【ジャガー Fタイプ Rクーペ 試乗】V8も変わらぬスポーティネス…島崎七生人

試乗記 輸入車
ジャガー・Fタイプ Rクーペ
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同じクーペながら、従来のXKよりもよりスポーティネスを強調した2シーターの『Fタイプ クーペ』。もちろん動力性能に妥協なく、トップモデルの「R」は、スーパーチャージド5リットルV8を積む。

コンバーチブルにも同エンジンは設定されるも、550ps/680Nm(コンバーチブルは495ps/625Nm)とスペックは高められている。XKR-Sクーペと同等という訳だ。

同日に試乗したV6モデルのダイナミックさに較べどうか? と思いつつ走らせてみる。すると意外にも、V6とV8のキャラクターの違いはほとんどない…という印象。V6同様に走行モードを切り替えると、エンジンレスポンスがよりヴィヴィッドになり、ビートは異なるものの同様の音質・音量の排気サウンドも立つ。加速時のなめらかさにV8を感じる場面があるが、基本的にFタイプクーペとしての走りの方針は同じベクトルに感じた。

乗り味はV8のほうが、おっとりとした部分はある。タイヤは前:255/35ZR20、後:295/30ZR20で、別試乗のV6モデルがオプションで同サイズを装着していたが、車重の差(V8のほうが前:+30kg、後:+50kgで計+80kg)が効いて、街中でのなめらかさが増す印象。恐らく山道などでも、V6のほうが身のこなしに軽やかさを感じると思われる。

後輪に“タメ”があり、かつオーバーハングが短いスポーティな姿に、一瞬、アルファロメオ『8C コンペティツィオーネ』が重なったり…。いずれにしても大人のスポーツカーだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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